なろう系はなぜダメなのか
なろう系の何がダメなのか説明する
なろう系とは
厳密で一般的な定義は与えられていないので参考までによく共通すると考えられる条件を列挙する。
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小説家になろうなどの小説投稿サイトに投稿された作品である。
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所謂ナーロッパと呼ばれる西洋風ファンタジーと現実世界がごちゃまぜになった異世界が舞台。
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異世界転生や異世界転移である。
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特にトラック転生
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転生時に上位存在から力を与えられる。
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ハーレムもの,無双物である。
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「知識チート」
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レベルやスキルなどのゲーム的数値の存在。
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主人公が冷遇されている状態から成り上がって見返す、「ざまぁ」
なにがいけないのか
文学作品を批評する際に、そもそもその作品が形式的に文学作品として成立しているかどうかは非常に重要である。
所謂なろう系の作品に関しては、(この文章と同様に)アマチュアが書いた文章を校正・編集せず投稿しているため、文法上の問題など物語自体の良し悪し以前の問題が多く見られる。
まず、物語自体の問題点ではなく、そういった部分で見られる問題点を列挙する。(当然、すべてのなろう系に共通するものではないが、一般的な校正で容易に除去されるものである。)
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文法の誤り
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助詞の扱いに誤りがある。
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口語になっている。
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句読点がない
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句読点が、多すぎる。
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改行が多すぎる,それに伴い段落を増やしてしまう。
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細かい出版ルール
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記号の使い方(!,?,…,―)
- 特に…を・・・や,,,/…/、、、/。。。で表すもの。非常に不快
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語彙の不足
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明らかな剽窃
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文を一部書き換え転載
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タイトルが極めて類似している
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ネットスラングの濫用
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文章の書き方(表現法)
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主人公のくどい自分語り
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地の文での冗長な絶叫や効果音描写
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情景描写の不足
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まるで独り言だな
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所謂ナーロッパで細かい部分は省略される
- 世界観が見えてこない
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主人公の感情をそのまま説明させる
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かなり細かいところまで列挙したが、大半の、特に大手出版社から出版されるような作品であったり、アニメ化されるような作品ではもともとこういった構文上の誤りは少ないと思うし、慣れた後に再度書き直して改善されることもある。
そういった作品でもなろう系と呼ばれるからには、物語本体に重大な問題があることが多い。次にそれらを列挙する。
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描写の問題
- 上の表現法とかぶるので略
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物語の構成上の問題
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唐突な展開
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ご都合主義
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特に合理的な理由付けもなく新しい設定が登場する。
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伏線もない。
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作者の欲望を丸出しにした展開
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自分の感情をそのまま主人公に投影したような感じ
- e.g. 女と乱交する
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そもそも「ダメ人間が異世界に転生して無双」という一連の定型にそのような傾向が見られる。
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テンポが早すぎる,ワンパターンで予測しやすい展開
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何の努力も工夫もなく成り上がっていく
- それを見せられているうちに「ああ、また成功するんだろうな…… 」という気持ちになる。
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設定上の問題
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アドホックな設定
- その場その場で必要な設定が継ぎ足されていくので整合性がない。
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薄いバックグラウンド
- 設定の一歩奥のいわば裏設定が薄いので掘り下げが生じた際にアドホックな設定を作りその場しのぎで対応してしまう、結果としてちぐはぐになる。
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矛盾(描写でも同様)
- 殆どはアドホックな設定が原因だとかんがえられるが、数行単位で矛盾を生じている作品もある。
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なぜこのような文章になってしまうのか
理由は簡単。小説を書く体系的な指導も受けておらず長い経験も積んでいないからである。今の私が小説を書いても恐らく同様になるだろう。
つまり小説家になろうのハードルが低すぎて極めて文章力の低い人間が容易に薄い作品を書き、その閉じたコミュニティーで薄い作品が評価されるという状況になっているのである。
このような状況をどうすれば良いのか、答えは単純である。
そもそも文章として成立していない作品は読まなければいいのである。しかしながら、これらの小説を好む人間はこのような思考をすることはないのでこれ無理だゾ~オンオンイキ過ぎィ! ゾゾwwwww❗❓❗❔❓❔❓ナスナス黒人黒人ジョージ・フロイト❗❗ニガー❗あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
終わり
P.S. 私の日本語力は低い象❓